2013年4月19日金曜日

リトアニアのリネンを訪ねる旅









隣街からリトアニアのVilniusにあるリネンの会社へ行ってきました。
前日にアポイントを取るという無計画からか、たった2日の間では一番行きたかった工場へは行く事ができませんでした。

案の定、普通のオフィスに通されてしまい商談のような雰囲気。
これまでの様に話が進まない... わくわくしない.....何だかこれまでの旅の目的を外れてしまった気がしまい、気分が少し落ち込みます。どうにもバルト三国を下るにつれ気分が乗ってきません。旅の疲れのようです。

そして、どこから原料を仕入れているかとい質問に対して、リネンの原料はポーランド、ウクライナ、フランスからの輸入であるとの衝撃事実を発見してしまったのでした。

原料もリトアニア!の返事を期待していたので、残念な気持ちがつのります。やはりフレンチリネンってやつなのね、と自分に問いかけます。帰ったら世界の生産地地図でも購入して勉強しなくてはと反省しました。

勉強不足です。

それでも商談めいた雰囲気で負けじと、ちゃっかり生地サンプルを日本に送ってもらいました。

そんなこんなで、雰囲気に呑まれ詳しくリネンについての話を伺う機会を逃してしまい、原料は他国であるのならば、なぜリトアニアのリネンが発展したのでしょうか?という肝心な問いかけを忘れていたのでした。

あとからメールで聞くという裏技を使ってみようと思います。





2013年4月18日木曜日

手織りリネン







楽しみにしていた東欧の旅、なかなか上手くいきません。

バルト三国の主要都市になぜか民族博物館がないのです。
あんなに素敵な民族衣装が沢山あるのに何故でしょうか。

旧市街に行っても楽しいのですが何かが物足りない。大きな都市とはいえ、全て歩いてまわれる距離のRigaの街。

お土産屋さんを見ていても仕方ないので、手織りリネンの工房に電話をしてShow roomを見せてもらいました。
事務所の上に工房があり、180cm幅が織れる織り機が4台。4人の職人さんと在宅の職人さんの2人で織っています。行った日には織っていませんでしたが、生地端も真っ直ぐで、さすがプロ。
手織りなので値段は少し高めです。
でも、もし将来的にお店を開くことがあるのだとしたら、いくつか仕入れたいものがありました。
案内してくれたスタッフの方にどんなテイストが日本人は好みか聞かれ、シンプルなものと答えましたが、なにぶん2年日本を離れているので少し不安です。

次のInterior Life style展のラトビアブースに来られるそうですので、ご興味のある方は是非訪れてみて下さい。


Studio Natural 






2013年4月16日火曜日

Tartuの民族博物館






タリンから2時間半のバスの旅を経て、エストニアの大学の街 Tartuへ。

国立というからには大きな建物を想像していたのですが、着いてから納得。そこは、こじんまりした公民館のような建物でした。今日は入場料のいらない日だったようです。天候には恵まれないけれど、その分こういう良いこともあると少し救われた気分。

上階は絵画が少し飾ってありますが、1階はハンガリーの博物館のように昔の生活の道具が飾ってあります。もちろん、民族衣装や私の見たかった手織りのベルトやミトンもありました。引き出しの中から、出てくるミトンやレースやベルトの数々。写真を撮りたい、でも暗い。ようやく格闘しながら写真におさめました。

ミトンは本当に手で編んであるかと思うほどハイゲージ。細かい柄が機械織りかと思うくらいでした。昔の人の根気強さと手先の器用さに脱帽です。






2013年4月14日日曜日

タリンの野外民芸館








タリン郊外のEthnographic open air museum。

ここは、エストニアの伝統建築が沢山集まったアミューズメントパークのようなものです。日本で言えば日光江戸村のようなものでしょうか。

オンシーズンには、民族衣装を着た係の人が昔の人の生活を再現していたり、色々なワークショプがあったりとイベントが盛りだくさん。オフシーズンはそうはいきませんが、雪の中に建っている建物が情緒的です。

そろそろ春なのでしょうか。
茅葺きの屋根のつららが、みるみる解けていきます。

今回は、家が空いていないので家の中に眠っているであろうテキスタイルを見ることができなくてとても残念。一軒のみしか開いていませんでした。リサーチ不足でしたが、6月の最初の週にはエストニア各地から集まった人達でクラフトのお祭りがあるとか!

これもかれもオフシーズンに来た私が悪いのです。
そういえば、ラトビア人の同僚に ”行ってくる!” と意気揚々と喜ぶかなと思いつつ言ったら、"あ〜春か夏ならもっと素敵なのに〜!" と言われていたのでした。

ラトビアを "また来ればいいさ” リストに加えて、今度は春の民芸市に来よう。













エストニアのレースのピローケースは、間から覗く赤の色がとても綺麗でした。そういえばハンガリーのピローケースにも似たようなものがあります。

ヨーロッパのテキスタイルを巡るたびをしていると色々な発見があり、とても勉強になります。





2013年4月10日水曜日

ストックホルム "Skogskyrkogarden"



旅はいよいよ中盤の北欧ストックホルムへと移動。

英語の通じる国です。前回の旅では少し英語ができる人のふりができていたのに、ストックホルムではそうはいきません。

来た時期がイースターホリデーだったこともあり、休みでない日にお店を廻るのに大慌て。祭日でない日にとにかくお店を周りましたが、方向音痴の私は道を聞くと全く反対の方向を歩いていました。街歩きはとても難しい。

ここで焦りは禁物と、感傷にひたろうとイースターの日に "Skogskyrkogarden" 森の墓地へ。この日は天気が良くてとても気持ちの良い日でした。駅から直ぐのこの森は建築家のグンナール・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツの二人により設計され、現在では世界遺産になっています。世界遺産はどの国でも必ず訪れていたものの、実際にどこが一番かと聞かれると迷っていた私ですが、今は、この場所をその一つとして宣言できます。

冬なのが残念ではあるけれど、冬も良いものです。白銀の世界に大きなシンボルとして十字架がよく映える。有名な大きな十字架も素晴らしいのですが森の中のお墓がとても神聖的。日本のお墓のように暗い感じのしない明るい場所でした。
木の下で眠る人々を考えると気持ちが暗くなったり怖くなるよりも、まず羨ましいなという気持ちが湧き出るくらい。
季節が移り変わる中で、鳥のさえずりや、小動物に囲まれて、時々来てくれる子孫や孫に囲まれて眠る。私もこんな気持ちの良い場所に埋葬されてみたい。

冬は寒くお墓も雪に埋まってしまうけれど、晴れた日には木の間から漏れる日差しを浴びて雪がきらきらしていて、宝石箱のような風景がひろがる。そんな場所です。強くおすすめの場所です。





2013年4月3日水曜日

ブタペストの民族博物館








テキスタイルや民芸が好きな人にはまるで天国のような場所がブタペストにありました。名前は "Neprajzi Museum"

マチョー美術館から少し美術館というものに期待が薄れていたので、美術館を訪れたときは心が弾みました。

広い美術館ですが展示物は多くありません。でもとても内容が濃い。そこでようやくマチョー刺繍よりも恋い焦がれた写真の刺繍に出会えました。本当はここの村を訪れたかったのですがインターネットというものにも限界があり、滞在中には探すことができませんでした。次回は必ずここの村か美術館を突止めるのが課題です。

ここでは、昔の人の生活に焦点が当ててあり冠婚葬祭や市場の様子、当時使われていた道具などが展示されています。コンパクトに、興味深い生活に根付いた工芸品の数々が並んでいます。

全く人がいなくて驚き、そして英語の観光案内にも何故か載っていなかったりと不思議な部分もあるのですが、ここは素敵な穴場です。







色はやはり赤と青のコンビネーション。黒だけの刺繍もあります。


この時期の展示でエストニアの工芸展もやっていて、エストニアの工芸の素晴らしさに胸がときめきました。正直、あまり期待をしていなかったので今はもう気持ちがエストニア!





2013年4月2日火曜日

刺繍の村 "Mezőkövesd"







ハンガリーが今回の旅に加わった2つめの理由。

それは、会社の書庫にあったハンガリーの写真集を見たときに衝撃を受けたからでした。学生の頃は新しいものをつくることばかりを考えていた私にとって、海外の伝統工芸である生地を見るということが新鮮で、そこから私の気持ちが少しクラフトの方へ移っていったとも言えます。

かつての人が、工夫をして見つけた技法の数々は素晴らしいし、その土地で育まれたパターンや色の褪せた風合いも美しい。と思うのです。

そんな思い出を胸に、乗客のほとんどいない列車に乗り移動をします。粉雪がちらつく外の景色を見ながらゆっくりゆっくりと目的地を目指していくと、どんなテキスタイルを見られるか気持ちが高揚していくばかり。

Budapestから列車で片道2時間かけマチョー美術館へ到着。

今回はインディゴの村と違い、少し大きな街です。駅から10分ほど歩き美術館へ。少し残念だったのは、美術館とはいえ郊外だけに展示の明かりの取り方が悪く、ガラスに反射をしてちゃんと細かな部分を見れなかったこと。

子供のようにガラスに顔を近づけ真剣に細部を見ていたら、学芸員の人に怪しまれてしまいました。通じないけど「ここのテキスタイルは素晴らしいのに展示の方法が見にくいんです!残念。悔しい!」と伝えます。伝わってなかったけれど、言わずにはいられないほどでした。たぶん学芸員の方も驚いたと思います。あとで、少しばかり言い過ぎたかなと後悔しました。でも生地好きにはきちんと見えないことが苦痛だったのも事実です。来たくて来た街なのに、来たことをほんの少し後悔したほどです。

でも、きっと気持ちは伝わったはず。

本当は写真を載せてはいけないのだけれど、こっそり載せてしまいます。
美術館のみなさん、ごめんなさい。






この、大きなポンポン飾り!マチョー地方の伝統衣装は刺繍だけではなくて、こんなに可愛い装飾品もあります。








元々の色合いであったであろう色よりは、この色のほうが何倍も素敵な気がする。きっと使っていた人の気持ちや生活などに思い巡らし、歴史もセットで見えてくるから魅力が何倍にもなるのかもしれない。








この村には今もまだ茅葺きの家が数件あって保護の対象になっているそう。祖母の家が茅葺きでとても好きだったので、茅葺きがある限り見ずにはいられない性分です。門もセットで可愛い家でした。