旅行中にみたドキュメンタリー「The ARTIST IS PRESENT」
Marina AbramovicのニューヨークMOMAでの展示の様子をまとめた映像で構成されていて、見始めたら引き込まれるドキュメンタリーだった。実際の作品は見たことがないので、実際に見たらもっとショックなんだと思うけど、マリーナのパフォーマンスはなんだか、痛い。目にも心にもグサっとくる。
その中でも、MOMAでのパフォーマンスが印象的だった。展示会の期間中にイスに座り続け、前に座る人とひたすら対峙するというもの。笑いもせず、動きもせず、ひたすら目の前の人と見つめ合う。マリーナは映像の中で、"皆は私と対峙しているのではなくて、自分自身と向き合っているのだ"と言っていた言葉が印象的。
泣く人もいれば、にこやかに微笑む人、怒っているひと。
その人たちは、マリーナの中にどんな自分を見いだしているんだろう。もし私がその場に座ったとしたら何を感じるんだろう。
最後の方で、かつて一緒にパフォーマンスをはじめ、途中で分かれた道をたどったパートナーが目の前に座った瞬間に彼女が泣く場面があった。
その二人の間にあった歴史が、マレーナをマレーナ自身に戻していた。とても印象的なシーンだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿