2013年12月2日月曜日

WORKSHOP in December !









最近の反省をひとつ。

本日、西武渋谷さんでクリスマスバージョンのマチョー刺繍のワークショップを開催しました。(しました、という所をおおいに反省...  )

クリスマスという事で今までの雰囲気とは違うゴールド and シルバーのシックなハンカチです。今日のお客様の作品は、大きなお花のモチーフにビーズをあしらい、とても丁寧なお仕事でハンカチもこれまたゴージャスシックな作品へ出来上がりました。

参加いただき有り難うございました!

あっという間に12月でびっくりしているこのごろです。
今日、始めての「良いお年を」を言い、3年ぶりの日本の師走を味わい、そして年末を感じました。

楽しいイベントも目白押しなので、年末まで走ります!









2013年10月27日日曜日

マチョー刺繍エプロン Workshop






月イチ企画のワークショップのお知らせです。
ハンガリーの伝統柄からインスパイアされたプリントデザインに刺繍をします。

今回は特別バージョンのエプロンで、インドのスパンコールや、沢山の糸の中からお好きな色を選んで頂いてポンポン、タッセルなどの部材をお付けいただけます。

恒例となりました月イチ Chocostaワークショップでお待ちしております。



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マチョー刺繍にインスパイアされた図案に、麻糸で手刺繍をしたり
スパンコールやポンポン、ポケットなどをつけてオリジナルの前かけエプロンをつくりましょう。
針仕事に慣れない方でも、安心してご参加していただけるワークショップです。

■11月3日(日・祝)午後1時30分~午後3時30分 
■参加費:4,200円
■講師:chocosta 
■持ち物:なし ※定員6名

ご予約は西武サンイデーまで。
電話03(3462)3324<直通>




2013年10月11日金曜日

包むこと









茶器をつつむ  " お仕覆 "を習いはじめました。

その名前を聞いたのは、かれこれ5年くらい前のこと。
家へ帰ると母がせっせと作っていて、器にぴったりと作られたその様子をみて感動したのがはじまり。その時は感動だけだったけれど、いつか習ってみたいと思っていました。

本来であれば茶道具を包むものですが、今回はフィンランド・スウェーデンで購入したカップ&ソーサーを旅で見つけた生地でつつみます。本当は国を合わせたいけど、北欧では生地を買っていないので、ハンガリーの藍染めと、ドイツのチェック生地にしようかと悩み中。日本の生地で北と東の合わせもよいかな?
本式の職人さんには邪道だと怒られそうですが、インドやインドネシアなどの舶来生地を積極的に取り入れた日本だったはずなので、洋物を洋風生地で包んでみようと思います。









2013年10月7日月曜日

WORKSHOP vol.3 "サンプラー刺繍"







渋谷西武サンイデーさんで開催しました "サンプラー刺繍"ワークショップが終了しました。
できあがった作品は同じ図案ながら、それぞれに個性のひかるサンプラーたちの完成です*
今回は、沢山の刺繍糸から選んでいただけたので、みなさんの選ぶ糸にchocostaも「なるほど〜」「すてきな色〜」などなど感嘆してばかりでした。

いつもながら、選ぶ色やステッチの仕方でみなさんの個性が出るので、完成が楽しみで仕方ありません。
いつも私たちが楽しんでいます。

今回のサンプラーで学んだ刺繍で、オリジナルへの足がかりになれば嬉しいです。

次回は11月。
特別なワークショップを準備していますのでお楽しみに!

















2013年9月28日土曜日

シルクスクリーンプリント








先日、マチョー刺繍のワークショップ準備のためにシルクスクリーンプリントをしてきました。今年2回目のプリントです。染めるのはやっぱり楽しい!いつもそうだけど終わったあとは脱力感とともに、清々しい気分で一杯。

次は秋に近づき、黒地のデザインもお披露目の予定です。

そして、いよいよ
明日は、サンプラー刺繍!

ご予約も定員に達する事ができました*
ご予約頂いたみなさま、ありがとうございました。


2013年8月21日水曜日

マイ ベスト フリーマーケット









ベルリンのフリーマーケットつづき。
まだ、もやもやした気持ちを抱えたままでしたが、気分を一新して気持ちを切り替えての出発です。

次は、こじんまりとした規模のセンスの良いお店が立ち並ぶ一番のお気に入りスポット。
ここは他の場所よりも、かっちりと工業的なバターケースや鍋や木工品など、ドイツのドイツらしいプロダクト製品に出会えます。
そして、なんとなく全体的に高くないような気がします。ただし、イギリスと違って値切る事は難しいです。ドイツはなかなか値切れない。値切ってみるけれど、うまく出来ないないのは旅行者の気分だからか、ドイツ語が話せないからか。話せたら格好良くスパっと "安くしてよ〜" と 言えるのに。

ところで、私はいつも小さな糸・針・紙ものを探していますが、ここは私にとっての大物 "裁縫箱"や"鍋"が充実していて魅力的。住んでいたら買うのにな、というアイテムばかりです。一度は裁縫箱が手荷物スーツケースに入るか真剣に考えた事もありました。
コーヒー党の人には、3つ穴の瀬戸物フィルターも!美味しく淹れられるとか....

中でも、チャキチャキなおばさんのいる所が好きで、手芸アイテムが一角にひっそりと隠れています。そこから少し古くて良さそうなモノを小さな女の子に混じって争奪戦を繰り広げ、糸をゲットしました。
このおばさんが好きなのは、ウエストポーチからおつりを出す仕草。私の印象だと、"はいよっ!おつりだよ!"みたいな感じです。はたまた、おじいさんの所は渋くて粋なアイテムが揃います。
こんな風に売っている人を見るのも楽しみの一つです。

写真のお店は商品の陳列のセンスやアイテムが逸品で、クシャクシャの髪が素敵な格好良い売り子さんが気になり撮りました。総合的に良くて、隠し撮りならぬマジ撮りしました。ミーハーです。






2013年8月20日火曜日

After the Workshop&Next Workshop









8月11日のワークショップが終了しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

うっかりカメラを忘れ、参加いただいた方の素敵な作品たちの写真をアップできませんでした...  残念です。今回も皆さんのハンカチはどれも個性的で、それぞれ同じデザインながら、全く違う作品になりました!

色々な話をしながら共有できる時間は、私たちにとって貴重で大切なリフレッシュ時間です。ものづくりの原点に帰るような気持ちで心が引き締まる思いです。

9月もまた下記日程にて、今度は企画をリフレッシュして開催します!
次回は、刺繍だけでなくシルクスクリーンというプリント技法を使って、いくつかの下絵から自由にピックアップしてサンプラー刺繍ハンカチを作ります。

*シルクスクリーンとは、プリントゴッコのようなもので予め作られた原画の版をもとに染料でプリントする技法です。

実際にご自分でプリントできる楽しい技法ですので、ぜひご参加ください。







刺繍のステッチを学ぶ "サンプラーハンカチ"

刺繍ステッチを覚えましょう!用意したステッチの中からお好きな技法を選びます。
技法にあった図案をシルクスクリーンプリントでハンカチにプリント。プリントの線に沿って、刺繍ステッチの技法を学びながら自分だけのオリジナルハンカチを作りましょう。針仕事に慣れていない方でも安心してご参加いただけるワークショップです。

9月29日(日)
時間:13:30〜16:00
参加費:2500円
持ち物:なし
場所:西武渋谷サンイデー(A館7F)

ご予約はサンイデー
03-3462- 3324まで。

一緒に楽しい時間を過ごしましょう!








2013年8月19日月曜日

6月17日通りの蚤の市









私の住みたい国ナンバーワンのドイツ、ベルリンの旅。

ベルリンにワクワクするのは蚤の市が充実しているからだと思う。6月17日通りのマーケットは、観光客向けで値段が高い場所だけど、この響きがとても良い。

6月17日.... うん、良い響き。

ここはどちらかというと状態の良いものが沢山あって、ヴィンテージというよりもアンティークに近い雰囲気があたりを漂ってる。
ゴミのような中から探したい私からすると少し物足りない所もあるけれど、その中でもひときわ輝きの放っていたのはヴィンテージテキスタイルのお店。
ロンドンでの生活も終わって最後の旅だしと言い聞かせ、イスの上のチェック柄生地を購入しました。
ケチっと50cmで買うつもりが、意思疎通に失敗し (私にそのつもりはなかったのだけど... あえなく失敗)、1mになってしまい予算を軽ーくオーバー。でも手織りだし、1900年代のものだしと浮かれていたら、うっかり値切るのを忘れました。何よりこれが一番ショックな出来事でした。マーケットで値切らないなんて!
浮かれ過ぎも良いとこでした。完全に、洗練された雰囲気にのまれてます。

しばらく、もやもやとした気持ちを抱えながら次へと向かいました。


つづく。


2013年8月2日金曜日

7月29日、晴れ









暑中お見舞い申し上げます。

千葉の秘密の海へ行ってきました。(見てるだけ)
見てるだけが勿体ないくらいの程よい日差しと暑さでした。海派か山派と聞かれたら、山!って言っていたけど、海も好きです。本当は海が好きって宣言できる人に憧れがあります。

無職がこんなに贅沢して良いのかと思うほど、美味しい寿司を食べたり、海鮮丼を食べたり、かき氷を食べたりで夏を満喫でした。










2013年7月26日金曜日

Marina Abramovic 










旅行中にみたドキュメンタリー「The ARTIST IS PRESENT」
Marina AbramovicのニューヨークMOMAでの展示の様子をまとめた映像で構成されていて、見始めたら引き込まれるドキュメンタリーだった。実際の作品は見たことがないので、実際に見たらもっとショックなんだと思うけど、マリーナのパフォーマンスはなんだか、痛い。目にも心にもグサっとくる。

その中でも、MOMAでのパフォーマンスが印象的だった。展示会の期間中にイスに座り続け、前に座る人とひたすら対峙するというもの。笑いもせず、動きもせず、ひたすら目の前の人と見つめ合う。マリーナは映像の中で、"皆は私と対峙しているのではなくて、自分自身と向き合っているのだ"と言っていた言葉が印象的。
泣く人もいれば、にこやかに微笑む人、怒っているひと。
その人たちは、マリーナの中にどんな自分を見いだしているんだろう。もし私がその場に座ったとしたら何を感じるんだろう。

最後の方で、かつて一緒にパフォーマンスをはじめ、途中で分かれた道をたどったパートナーが目の前に座った瞬間に彼女が泣く場面があった。
その二人の間にあった歴史が、マレーナをマレーナ自身に戻していた。とても印象的なシーンだった。










2013年7月22日月曜日

Found it !









The Century is yours !


後からタイピングしたかのような文字だけど、違います。うっすら手書きのArtも見えるはず。タリン旧市街のギャラリーへの途中の道にあった言葉です。

歩いている人が日本人じゃないって事と、英語っていう事でおしゃれ度アップ。海外の街角って絵になるからすごい。

上の言葉も凄い。

ということは、This century is mineだ!

後ろ向きな感じのこの頃だけど、今日から前向きでいきます。
お金が全然ないけど、旅行が行きたくなってきた。










2013年7月20日土曜日

ベルリンの箱







高くて買えなかったベルリンの箱4つ。1つ1ユーロ。
「じゃあ、4つ買うから安くして!」に対して頑なに「No ! 」あきらめて写真を撮った。

今思えば、たった4つで値引きに無理があったかも。
そして、今思えば安い?





2013年7月19日金曜日

ワークショップのお知らせ







Workshopのお知らせ。
先日と同じ内容のワークショップをまた開催します。





8/11(Sun)

『ハンガリー調刺繍で作るバンダナバッグ』

ハンガリーの伝統刺繍からインスパイアされた鮮やかなプリント図案のバンダナに麻の太糸でフリー刺繍をして、自分だけのオリジナルバンダナバッグを作ります。針仕事に慣れていない方・お裁縫の苦手な方でも安心してお楽しみいただけるワークショップです。


時間:午後1:30~午後3:30分

受講料::3,675円
講師: chocosta
持ち物:なし 
*定員4名

ご予約はお電話で:
SEIBU渋谷
A館7階=サンイデー渋谷
ご予約・お問い合わせ:電話 03 (3462) 3324まで



定員はあと3名とのこと!
よろしくお願いします!



2013年7月18日木曜日

アラン島 Inis Mór 








夏だけど、夏なのでアイルランドのアラン島 "イニシュモア" のはなし。

セーターといえば、もちろん冬です。ですが、私のアランセーターを巡るたびは夏でした。結果として、夏が良かったと思います。あの時期でさえ、島ならではの強風が吹き荒れていたので冬を想像すると恐ろしくて行けません。

この旅は、イギリス住まいの前から絶対行く!と決めていたので、フェリーに乗る前からテンションはマックス。バスの中で(心の中で)ブツブツとひとりごと。

島に着いたのは夕方。その日は泊まりたかったB&Bが一杯だったので、ドミトリーへ泊まりました。次の日はいよいよ探検。自転車をレンタルして、荷台にスーツケースをのっけてドライブ。昔の人が石を積んでつくった生け垣を横目にぐんぐん進み、1時間弱くらいでようやくB&Bへ。宿の案内表示を見つけた時の感動ったら!あまりに印象的だったので、このブログのトップページに使いました。

宿は茅葺きの昔ながらの家。
着いて早々、とても美味しいルバーブのケーキをごちそうになりました。それはもう感動的な味でした。それだけでもluckyなのに、もっとLuckyなことが発覚します。
実は、この宿へ行くまえから「もしや手編みのニットには出会えないのかも」と覚悟していたのですが..... 

奇跡が起こりました。

なんと、宿を経営しているおばあさんが編む方だったのです!
話を聞くと、おばあさんはチャリティーと家族のためにしか編まないようでした。夏は宿があるので、冬の間に編みためているそうです。
食堂とキッチンの間のコーナーにある作業台が定位置。糸の沢山入ったバスケットかごに、編み図の本、机の上には編み掛けのニット。

それは、まさしく私が求めていたものでした。
出会いの奇跡に感謝です。

最後に、B&Bを去る時にケーキの感動を伝えたら、「これは秘密なんだけど、特別にレシピを教えてあげる。本とか書きたいけど、もう年だからできないからね」、秘密のレシピをこっそり教えてくれました。「いつか作って写真を送ってね」と言ってくれました。

始まりから終わりまでのイニシュモアの旅は、終始ドキドキで自転車に乗りながら「やばい」を連発していました。

冬に訪れるのは覚悟がいるけど、いつか宿のおばあさんの隣で吹き荒れる風邪の音を聞きながらニットを教えてもらいたいと思うほどでした。








編みかけのニットと





      お店で売られている毛糸。太番手でまさしくアランニット!
      でも原産はアラン島ではありません。




2013年7月17日水曜日

ご参加ありがとうございました!








先日のワークショップを無事に終えることができました!
参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

約2年ぶりという事もあり緊張した会となってしまい、説明はたどたどしく、旅行の雑談も要領を得ず、、、といった具合でした。参加して頂いた方々が楽しんで下さったことを祈りつつ..... 。

今回のワークショップは旅からのアイデアだったので、実際の旅行メモとマチョー刺繍のちょっとした歴史プリントを付けました。ハンガリーはとてもワクワクする国なので、是非このメモで旅行をしてもらえたらな、と思います。本当に楽しい国ですよ!


2時間刺繍するという大変地味な作業にも関わらず、とても素敵に仕上っています!

今回参加頂けなかったみなさま、8月11日も同じ「ハンガリー調刺繍でバンダナを作ろう」がありますので、ぜひご予約ください!

お待ちしています。






2013年6月28日金曜日

イギリスのタータンチェック










テキスタイルを巡るたび、イギリス編。

ビザの切れる前、2週間まえからスタートしたこの旅はハウスメイトの2人とスコットランド、そしてスコティッシュボーダーを巡るというものでした。私のわがままで行ったスコティッシュボーダーにある老舗のタータンチェックの工場とツイード工場(お店のみ)見学が旅の終着でもありました。

Lochcarron社は王室御用達でもあり、某有名ブランドもオーダーしている由緒ある生地工場で、観光客のために見学ツアーもあります。
私たちもそのツアーに参加。とっても明るい女性の方に案内して頂きました。工場内に入ると、きちんと見学者用の道が用意されており安全に見学することができます。

沢山のカラフルなコーン巻きの糸や、ビームに巻かれた経糸、検反を待つ織り上がり生地、そして上の写真のように手作業で原反の生地を修正する工場の方達。工場ならではのプロの仕事がここでは垣間みることができ、また工員の方達の気さくさにも出会うことのできる素敵なところでした。マフラーを仕立てているセクションでは、端の部分の生地がゴミ箱へ。すかさず、「捨てるのならば、欲しい!」とお願いし、袋いっぱい持ち帰りました。あの生地端たちは、これからも捨てられていくのかなと思うと何だか切ない気持ちですが、もらえて良かった!

イギリスに行く前は、雑誌で見たこの工場に勤めることを夢みていたけれど、インターン返事は、「現在募集はしていません」でした。












2013年6月26日水曜日

ワークショップのお知らせ









ついにchocostaの復活です。
CostaのデザイナーRuikoさんとやっていたワークショップが帰って参りました。ことの始めは2人で行ったインドから持ち帰った『ブロックプリントの版木を使ってハンカチを作る』というもの。あれはもう3年くらい前でしょうか。

2年のロンドン放浪?そして1ヶ月あまりの旅の途中に、Costaからの素敵な提案があり実現しました。ハンガリーから持ち帰った図案のかけらを集めバンダナに刺繍をするというものです。

使える方がいい!という私たちの考えが、またまた正方形の布という形になりました。端を結ぶと小振りのバンダナバッグになります。

ご参加お待ちしています。



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7/14(Sun)

『ハンガリー調刺繍で作るバンダナバッグ』

ハンガリーの伝統刺繍からインスパイアされた鮮やかなプリント図案のバンダナに麻の太糸でフリー刺繍をして、自分だけのオリジナルバンダナバッグを作ります。針仕事に慣れていない方・お裁縫の苦手な方でも安心してお楽しみいただけるワークショップです。


時間:午後1:30~午後3:30分

受講料::3,675円
講師: chocosta
持ち物:なし 
*定員4名

ご予約はお電話で:
SEIBU渋谷
A館7階=サンイデー渋谷
ご予約・お問い合わせ:電話 03 (3462) 3324






2013年4月19日金曜日

リトアニアのリネンを訪ねる旅









隣街からリトアニアのVilniusにあるリネンの会社へ行ってきました。
前日にアポイントを取るという無計画からか、たった2日の間では一番行きたかった工場へは行く事ができませんでした。

案の定、普通のオフィスに通されてしまい商談のような雰囲気。
これまでの様に話が進まない... わくわくしない.....何だかこれまでの旅の目的を外れてしまった気がしまい、気分が少し落ち込みます。どうにもバルト三国を下るにつれ気分が乗ってきません。旅の疲れのようです。

そして、どこから原料を仕入れているかとい質問に対して、リネンの原料はポーランド、ウクライナ、フランスからの輸入であるとの衝撃事実を発見してしまったのでした。

原料もリトアニア!の返事を期待していたので、残念な気持ちがつのります。やはりフレンチリネンってやつなのね、と自分に問いかけます。帰ったら世界の生産地地図でも購入して勉強しなくてはと反省しました。

勉強不足です。

それでも商談めいた雰囲気で負けじと、ちゃっかり生地サンプルを日本に送ってもらいました。

そんなこんなで、雰囲気に呑まれ詳しくリネンについての話を伺う機会を逃してしまい、原料は他国であるのならば、なぜリトアニアのリネンが発展したのでしょうか?という肝心な問いかけを忘れていたのでした。

あとからメールで聞くという裏技を使ってみようと思います。





2013年4月18日木曜日

手織りリネン







楽しみにしていた東欧の旅、なかなか上手くいきません。

バルト三国の主要都市になぜか民族博物館がないのです。
あんなに素敵な民族衣装が沢山あるのに何故でしょうか。

旧市街に行っても楽しいのですが何かが物足りない。大きな都市とはいえ、全て歩いてまわれる距離のRigaの街。

お土産屋さんを見ていても仕方ないので、手織りリネンの工房に電話をしてShow roomを見せてもらいました。
事務所の上に工房があり、180cm幅が織れる織り機が4台。4人の職人さんと在宅の職人さんの2人で織っています。行った日には織っていませんでしたが、生地端も真っ直ぐで、さすがプロ。
手織りなので値段は少し高めです。
でも、もし将来的にお店を開くことがあるのだとしたら、いくつか仕入れたいものがありました。
案内してくれたスタッフの方にどんなテイストが日本人は好みか聞かれ、シンプルなものと答えましたが、なにぶん2年日本を離れているので少し不安です。

次のInterior Life style展のラトビアブースに来られるそうですので、ご興味のある方は是非訪れてみて下さい。


Studio Natural 






2013年4月16日火曜日

Tartuの民族博物館






タリンから2時間半のバスの旅を経て、エストニアの大学の街 Tartuへ。

国立というからには大きな建物を想像していたのですが、着いてから納得。そこは、こじんまりした公民館のような建物でした。今日は入場料のいらない日だったようです。天候には恵まれないけれど、その分こういう良いこともあると少し救われた気分。

上階は絵画が少し飾ってありますが、1階はハンガリーの博物館のように昔の生活の道具が飾ってあります。もちろん、民族衣装や私の見たかった手織りのベルトやミトンもありました。引き出しの中から、出てくるミトンやレースやベルトの数々。写真を撮りたい、でも暗い。ようやく格闘しながら写真におさめました。

ミトンは本当に手で編んであるかと思うほどハイゲージ。細かい柄が機械織りかと思うくらいでした。昔の人の根気強さと手先の器用さに脱帽です。






2013年4月14日日曜日

タリンの野外民芸館








タリン郊外のEthnographic open air museum。

ここは、エストニアの伝統建築が沢山集まったアミューズメントパークのようなものです。日本で言えば日光江戸村のようなものでしょうか。

オンシーズンには、民族衣装を着た係の人が昔の人の生活を再現していたり、色々なワークショプがあったりとイベントが盛りだくさん。オフシーズンはそうはいきませんが、雪の中に建っている建物が情緒的です。

そろそろ春なのでしょうか。
茅葺きの屋根のつららが、みるみる解けていきます。

今回は、家が空いていないので家の中に眠っているであろうテキスタイルを見ることができなくてとても残念。一軒のみしか開いていませんでした。リサーチ不足でしたが、6月の最初の週にはエストニア各地から集まった人達でクラフトのお祭りがあるとか!

これもかれもオフシーズンに来た私が悪いのです。
そういえば、ラトビア人の同僚に ”行ってくる!” と意気揚々と喜ぶかなと思いつつ言ったら、"あ〜春か夏ならもっと素敵なのに〜!" と言われていたのでした。

ラトビアを "また来ればいいさ” リストに加えて、今度は春の民芸市に来よう。













エストニアのレースのピローケースは、間から覗く赤の色がとても綺麗でした。そういえばハンガリーのピローケースにも似たようなものがあります。

ヨーロッパのテキスタイルを巡るたびをしていると色々な発見があり、とても勉強になります。





2013年4月10日水曜日

ストックホルム "Skogskyrkogarden"



旅はいよいよ中盤の北欧ストックホルムへと移動。

英語の通じる国です。前回の旅では少し英語ができる人のふりができていたのに、ストックホルムではそうはいきません。

来た時期がイースターホリデーだったこともあり、休みでない日にお店を廻るのに大慌て。祭日でない日にとにかくお店を周りましたが、方向音痴の私は道を聞くと全く反対の方向を歩いていました。街歩きはとても難しい。

ここで焦りは禁物と、感傷にひたろうとイースターの日に "Skogskyrkogarden" 森の墓地へ。この日は天気が良くてとても気持ちの良い日でした。駅から直ぐのこの森は建築家のグンナール・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツの二人により設計され、現在では世界遺産になっています。世界遺産はどの国でも必ず訪れていたものの、実際にどこが一番かと聞かれると迷っていた私ですが、今は、この場所をその一つとして宣言できます。

冬なのが残念ではあるけれど、冬も良いものです。白銀の世界に大きなシンボルとして十字架がよく映える。有名な大きな十字架も素晴らしいのですが森の中のお墓がとても神聖的。日本のお墓のように暗い感じのしない明るい場所でした。
木の下で眠る人々を考えると気持ちが暗くなったり怖くなるよりも、まず羨ましいなという気持ちが湧き出るくらい。
季節が移り変わる中で、鳥のさえずりや、小動物に囲まれて、時々来てくれる子孫や孫に囲まれて眠る。私もこんな気持ちの良い場所に埋葬されてみたい。

冬は寒くお墓も雪に埋まってしまうけれど、晴れた日には木の間から漏れる日差しを浴びて雪がきらきらしていて、宝石箱のような風景がひろがる。そんな場所です。強くおすすめの場所です。





2013年4月3日水曜日

ブタペストの民族博物館








テキスタイルや民芸が好きな人にはまるで天国のような場所がブタペストにありました。名前は "Neprajzi Museum"

マチョー美術館から少し美術館というものに期待が薄れていたので、美術館を訪れたときは心が弾みました。

広い美術館ですが展示物は多くありません。でもとても内容が濃い。そこでようやくマチョー刺繍よりも恋い焦がれた写真の刺繍に出会えました。本当はここの村を訪れたかったのですがインターネットというものにも限界があり、滞在中には探すことができませんでした。次回は必ずここの村か美術館を突止めるのが課題です。

ここでは、昔の人の生活に焦点が当ててあり冠婚葬祭や市場の様子、当時使われていた道具などが展示されています。コンパクトに、興味深い生活に根付いた工芸品の数々が並んでいます。

全く人がいなくて驚き、そして英語の観光案内にも何故か載っていなかったりと不思議な部分もあるのですが、ここは素敵な穴場です。







色はやはり赤と青のコンビネーション。黒だけの刺繍もあります。


この時期の展示でエストニアの工芸展もやっていて、エストニアの工芸の素晴らしさに胸がときめきました。正直、あまり期待をしていなかったので今はもう気持ちがエストニア!





2013年4月2日火曜日

刺繍の村 "Mezőkövesd"







ハンガリーが今回の旅に加わった2つめの理由。

それは、会社の書庫にあったハンガリーの写真集を見たときに衝撃を受けたからでした。学生の頃は新しいものをつくることばかりを考えていた私にとって、海外の伝統工芸である生地を見るということが新鮮で、そこから私の気持ちが少しクラフトの方へ移っていったとも言えます。

かつての人が、工夫をして見つけた技法の数々は素晴らしいし、その土地で育まれたパターンや色の褪せた風合いも美しい。と思うのです。

そんな思い出を胸に、乗客のほとんどいない列車に乗り移動をします。粉雪がちらつく外の景色を見ながらゆっくりゆっくりと目的地を目指していくと、どんなテキスタイルを見られるか気持ちが高揚していくばかり。

Budapestから列車で片道2時間かけマチョー美術館へ到着。

今回はインディゴの村と違い、少し大きな街です。駅から10分ほど歩き美術館へ。少し残念だったのは、美術館とはいえ郊外だけに展示の明かりの取り方が悪く、ガラスに反射をしてちゃんと細かな部分を見れなかったこと。

子供のようにガラスに顔を近づけ真剣に細部を見ていたら、学芸員の人に怪しまれてしまいました。通じないけど「ここのテキスタイルは素晴らしいのに展示の方法が見にくいんです!残念。悔しい!」と伝えます。伝わってなかったけれど、言わずにはいられないほどでした。たぶん学芸員の方も驚いたと思います。あとで、少しばかり言い過ぎたかなと後悔しました。でも生地好きにはきちんと見えないことが苦痛だったのも事実です。来たくて来た街なのに、来たことをほんの少し後悔したほどです。

でも、きっと気持ちは伝わったはず。

本当は写真を載せてはいけないのだけれど、こっそり載せてしまいます。
美術館のみなさん、ごめんなさい。






この、大きなポンポン飾り!マチョー地方の伝統衣装は刺繍だけではなくて、こんなに可愛い装飾品もあります。








元々の色合いであったであろう色よりは、この色のほうが何倍も素敵な気がする。きっと使っていた人の気持ちや生活などに思い巡らし、歴史もセットで見えてくるから魅力が何倍にもなるのかもしれない。








この村には今もまだ茅葺きの家が数件あって保護の対象になっているそう。祖母の家が茅葺きでとても好きだったので、茅葺きがある限り見ずにはいられない性分です。門もセットで可愛い家でした。






2013年3月28日木曜日

この旅一番の出会い







生地と始めて出会ったのはロンドンのアンティークマーケット。
ざっくりとした麻に藍染めで、一目見たときから恋をしました。

店主に聞くとハンガリーのアンティークだと言う。
その時は節約中で購入できず悔しい思いをしました。
諦めきれずにグーグルに聞いてみたところ、イギリスの新聞の特集を発見。でも、そこに書かれていたのは電話番号と名前のみ。

今回のテキスタイルと出会う旅にハンガリーは入っていなかったのだけど、どうしても見たい。そこで、この旅の計画にハンガリーが加えられたのでした。

ハンガリー人の友達と親身な宿の人に助けてもらい、朝8時出発の電車に乗り換え一回の計3時間でようやく目的地へ。

何にもない駅を降り、雪道をひたすら真っすぐに道なりに進んでいくと、雪道に映えるブルーの塀が見えてきました。

本当は次の日に行く予定で電話もしてくれていたのを、予定を変更して前倒ししたので見学できるか心配だったけれど、おじいさんが迎え入れてくれました。もちろん言葉は全く通じず、『ヤパン』と言ってみたら何となく通じた様子。

ドアを開けて入れてもらった時の感動は何とも言えません。

きちんと行程が番号順になっていたりで、小さいながらもきちんと見学者用に整備されていました。おじいさんが色々説明をしてくれたのですが、もちろん意味は分からない。でもジェスチャーで言いたいことは何となく分かった気がしました。

何と、ここは藍染めだけではなくプリント方法がブロックプリント!
インドのブロックとは違って木に直接彫るタイプではなく、釘を打ち付けてつくるタイプのもので、版木のブロックよりも繊細なもの。
このように手でプリントするコンパクトなものと機械用の長いものがあります。機械とはいえ古いもので、その道具は代々受け継がれていたであろう長年の風合いがあります。







おじいさんが実演してくれました。
ついでに私も。





電車の時間を伝えると『時間はあるのか』と言うので『あるよ』というと近くのカフェへ連れて行ってくれました。
一緒にリキュール入りのコーヒーを飲んで握手でお別れ。

駅までの道すがらまだ胸がドキドキしていて、今度は夏に行こうと堅く決意したのでした。










2013年3月26日火曜日

ボビンレースの村 "Lepoglava"





フィガロに載っていたボビンレースの村 "Lepoglava"。

少ない雑誌の情報をたよりに、宿の人の助けを借りたりバスターミナルの人を質問攻めにし、ようやく手に入れた情報でその村へ出発しました。

クロアチアの田舎の景色をぐんぐん進み2時間でようやく中継地点のVarazdinに到着。

バスの乗り換えを経て目的地へと進みます。

バス停の案内もバス停もないようなものなので、到着時間をにらめっこしながらようやくの到着。

辺鄙なバス停から迷い、ようやく辿り着いたギャラリーも公民館に併設されている小さなもの。でも、ボビンレースの編み手さんを連れてきてくれ実演までしてもらいました。

30分ほど、じっくりと見ていたけど全然どうなっていうのか判明できません。
織りのようでもあり、編みのようでもあり。ボビンレースの知識はあったものの、技法がどうなっているのか知らないので全く理解できずじまいでした。

この村のレースについてギャラリーの人に色々聞いてみると、今でも親から子へ伝承されていて100人近い村人が編む事ができるそう。その中でもエキスパートは20人ほどいるそうだ。

かつてレースのブランドの立ち上げに参加していた時でさえ、作り手が既に根絶していた幻のボビンレースにここで出会えるとは。

100人もの人が編む事ができる現実に、本当に嬉しくなりました。
伝統が消えて、美術館で見る事しかできなくなるという事は本当に悲しいことだと思う。

だからこそ、こういう村に来れた事が嬉しくなる。

今でも、毎年9月にはレースの発表会のようなものがあって、編み手さんが自分の考えたレースを披露するのだとか。

伝統を守ること、受け継ぐことは本当に簡単な事ではないけれど、こうやって受け継がれていくことは素晴らしいし、なかなかできる事ではない。

小さな小さな村だけれど、そこにある伝統を受け継ぐ力は本当に力強い。





ギャラリーではこうして販売もしている。手前の作品はふち飾りで、後ろに見えるのはドイリー。





ギャラリーと同じ建物内の図書館ではこのような資料も。
読んでみると、レースで有名なのはやはりイタリア、フランス、ベルギーだけれど、この村のレースがフランスの王に献上された事もあるという文献が存在しているとのこと。





今もどこかの家で、おばあちゃんに教えてもらいながら孫がモチーフを編んでいる姿を想像してみる。

こんな風に今でも伝統を継承されている村が世界のどこかに存在していると思うとわくわくして仕方ない!











2013年3月22日金曜日

うそのような村





ザグレブから本当に合っているのか不安になりつつも、2時間ほどバスに揺られながら行くと、こんな光景に辿り着きました。

この小さな小さな村は『Rastoke』といって数件の家が川の上と川岸に建ってます。それこそ、ポツンと佇んでいます。この日は水量が多くエメラルドの川は見れなかったけれど、滝のとなりに家が建っている様子はとても見応えがあって写真で見たフランクロイドライトの落水荘のようでした。

今日は水が多いので、所々洪水のように川の水があふれていて残念だったけれど、そのおかげで入場料が半額なり料金を払って水車小屋を覗くとそこには麻袋と桶が。ざっくりとした穀物入れの麻には刺繍された生地がパッチワークされていて、素朴な刺繍が何とも可愛かった。






クロアチアの良いところは、クラフトが日常にあること。
窓辺には、こんな可愛いクロッシェの飾り。

ザグレブの道を歩いていても窓辺をみるとカーテンにイニシャルのような刺繍がされているのを見かけることができる。

おばあちゃんの時代のように身近にクラフトのある生活、
日常に寄り添っているから特に素敵に思えるのかもしれない。






このタペストリーは伝統的な手法で、手織りしたベースにフリンジがあとから付け足してあって、さらに上から所々刺繍されていました。
これが素晴らしい!
全体の写真を撮りたかったのに色々なお土産が掛けてあったので撮れなかったのが悔やまれます。







ラストケの最後の時間は、ここでとれたトラウトと手作りニョッキ。







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